「うちのホームページ、そろそろ古いかな」——そう感じたことはありませんか。

でも、いざリニューアルとなると、それなりの費用も手間もかかります。「まだ使えるし」「今じゃなくてもいいか」と、つい先延ばしになってしまう。これは、多くの経営者の方に共通する悩みだと思います。

むずかしいのは、ホームページには「賞味期限」が書かれていないことです。壊れて動かなくなるわけでもなく、なんとなく使えてしまう。だからこそ、見直しどきを逃してしまいやすいのです。

そこで今回は、「こういう状態なら、そろそろ見直しどきかもしれません」というサインを4つご紹介します。当てはまるものがあるかどうか、ご自身のサイトを思い浮かべながら読んでみてください。

逆に、ひとつも当てはまらなければ、まだ慌てなくて大丈夫、という安心の判断材料にもなります。

サイン① スマートフォンで見たとき、読みづらい

最初のサインは、いちばん分かりやすいものです。ご自身のスマートフォンで、自社のホームページを開いてみてください。

  • 文字が小さくて、指で広げないと読めない
  • 横にはみ出していて、左右にスクロールしないと全体が見えない
  • ボタンやリンクが小さすぎて、押し間違えてしまう

もしそんな状態なら、それは確実に見直しどきのサインです。

というのも、今やホームページを見る人の多くが、パソコンではなくスマートフォンを使っています。業種にもよりますが、一般のお客さま向けのサイトなら、7割以上がスマートフォンから、ということも珍しくありません。つまり、パソコンでどれだけきれいに見えていても、スマートフォンで読みづらければ、大半のお客さまにとって「見づらいサイト」になってしまっているのです。

そして、見づらいサイトは、それだけで離脱されてしまいます。現代のお客さまは、わざわざ拡大してまで読んではくれません。数秒で「読みにくいな」と感じたら、そっと閉じて別の会社を探しに行ってしまいます。せっかく興味を持ってくれた人を、入り口で逃していることになるのです。

ちなみにこれは、検索の面でも不利になります。Googleをはじめとする検索エンジンは、いまや「スマートフォンで見たときに快適かどうか(モバイルファーストインデックス)」を基準にサイトを評価しています。スマホで見づらいサイトは、検索順位でも不利になってしまいます。

まずはご自身のスマートフォンで開いて、「指で拡大せずにすらすら読めるか」。それだけ確かめてみてください。

サイン② 情報が、何年も前のまま止まっている

2つめのサインは、サイトに載っている情報が、今の会社の姿と合っていないことです。

たとえば、こんな状態はありませんか?

  • 「お知らせ」の一番新しい記事が、2〜3年前の日付になっている
  • すでに終了したサービスや旧料金が、まだ載ったままになっている
  • スタッフ紹介に、すでに退職したスタッフが掲載されている
  • 年末年始や夏期休暇の案内が、過去の年のまま残っている

こうした「止まったままの情報」は、実はお客さまにはっきり伝わります。初めて訪れた人は、更新の止まったサイトを見て、「この会社、今もちゃんと営業しているのかな?」と不安を感じてしまいます。

これは、とてももったいないことです。実際には元気に営業していて、丁寧で良い仕事をしているのに、サイトが古いというだけで「動きがなさそうな会社」に見えてしまう。お店でいえば、ずっとシャッターが半分下りているような状態です。

そしてこれは、前回のAI検索シリーズ(第1弾)でお話しした「AIに見つけてもらう」という点にも直結します。AIは、サイトに書いていないことは「ない」ものとして扱い、古い情報が書いてあれば、古い情報のままお客さまに案内してしまいます。サイトが3年前で止まっていれば、AIが語る御社の姿も、3年前のままになってしまうのです。

もし「あ、これ古いな」と思う箇所がいくつも見つかったなら——それは単なる更新漏れではなく、「今のサイトでは、更新し続けるのが難しくなっている」というサインかもしれません。

サイン③ 問い合わせが来ない、または的外れな相談ばかり

3つめは、少し切実なサインです。ホームページから期待していたような問い合わせが来ない。あるいは、来ることは来るけれど、営業の売り込みばかりだったり、自社が扱っていない内容の相談ばかりだったり——。

問い合わせが来ない場合、原因は大きく2つに分かれます。

  1. そもそもサイトにお客さまが来ていない(見つけてもらえていない)
  2. アクセスはあるけれど、問い合わせにつながっていない

1つめの場合は、自分でできる3つの一歩(シリーズ第3弾)などでお話ししたような「検索やAIに見つけてもらうための導線改善」が必要です。

一方、2つめの「アクセスはあるのに問い合わせが来ない」場合は、サイトの中身(構成や導線)に原因があることが多いです。たとえば、「何をしてくれる会社なのかが一目で伝わらない」「料金の目安がどこにも書いていなくて不安」「問い合わせボタンが押しづらい・入力項目が多すぎる」といったことです。

そして、「的外れな問い合わせばかり届く」というのも大事なサインです。これは、サイトが「誰に向けた、どんなサービスなのか」を正しく絞り込めていない証拠です。ターゲットが曖昧なため、求めていない人からの連絡ばかりが増えてしまいます。

ホームページは、「24時間働いてくれる優秀な営業担当」であるはずです。その営業担当が成果を出せていない、あるいは見当違いなお客さまばかり連れてくるなら、そろそろ働き方を見直してあげるときかもしれません。

サイン④ ちょっとした変更を、自分たちで更新できない

最後のサインは、意外と見落とされがちですが、私たちがもっとも重視しているポイントです。それは、「ちょっと直したいだけなのに、自社で手軽に更新できない」という状態です。

  • 営業時間や定休日が変わったので書き換えたい
  • 新しい事例やお客様の声を載せたい
  • お知らせを1本サッと追加したい

そんな小さな変更のたびに、元の制作会社に連絡して見積もりを待ち、数日〜数週間待たされる。あるいは、作ってくれた担当者と連絡が取れなくなっていて、触れる人が誰もいない——。

こうなるとどうなるでしょうか。「まあ、今度でいいか」と更新が後回しになります。そして気づけば、サイン②でお話しした「何年も止まったままのサイト」になってしまうのです。

実は、情報が古くなってしまう企業の多くは、決してサボっているわけではありません。「更新しにくい仕組み(更新できない設計)」になっていることが本当の原因なのです。

ホームページは、公開した瞬間がゴールではありません。事業の変化やお客さまのニーズに合わせて、少しずつ手を入れながら育てていくものです。そのとき、自分たちの手でストレスなく直せる管理画面になっているかどうかは、その後のサイト寿命を大きく左右します。

「ちょっとした文字修正すら自分たちではどうにもならない」という状態なら、見た目のデザイン以上に、システムを見直す価値のあるサインです。

4つのサインまとめ(セルフチェック表)

サインチェック項目主な原因と影響
① スマホで見づらい拡大しないと読めない・ボタンが小さい離脱率の悪化、Google検索順位の低下
② 情報が止まっている数年前のお知らせが最新・古いサービス掲載信頼感の低下、AI検索で古い情報が案内される
③ 成果が出ない問い合わせゼロ・的外れな相談ばかり導線不備、ターゲット設定や強みが伝わっていない
④ 自社で更新できない小さな修正でも制作会社任せ・費用と時間がかかる更新が滞る根本原因、サイトが形骸化する

ひとつでも当てはまったら、まずは「現状の確認」から

4つのサインを見てきましたが、いかがでしたでしょうか。

ひとつも当てはまらなければ、急いでリニューアルする必要はありません。現在のサイトがしっかり役目を果たしてくれています。

もし1つでも当てはまった場合でも、「すぐに高額な費用をかけて全部作り直さなければいけない」というわけではありません。

一部のデザインやスマホ表示を修正する「部分改修」で解決することもありますし、WordPressの投稿画面だけを使いやすく再構築する方法もあります。大切なのは、まず「いま自社のサイトがどんな状態にあるのか」を客観的に把握することです。

es-lab(エスラボ)では、ホームページを「作って終わり」にはいたしません。公開後も会社の成長や時代の変化に合わせて、無理なく育てていけるサイトづくりを大切にしています。

そのため、ご相談をいただいたからといって、いきなり大規模な全面リニューアルをおすすめすることは絶対にありません。まずは現状の課題を丁寧に拝見し、本当に必要なことだけを、ご予算に合わせて一緒に考えます。

「うちのサイト、そろそろ見直したほうがいいのかな?」と気になった方は、ぜひ一度お気軽にご相談ください。